みなさんは、語学留学をするなら一体何ヶ月くらいが適切だと思いますか?
「できるだけ長い方がいいのかな」と思う人もいるかもしれません。でも一方で、「仕事や学業との兼ね合いで、そんなに長期間は難しい」という人もいるでしょう。
実は、語学留学の期間に絶対的な正解はありません。
留学の目的やゴール、現在の英語力、将来のキャリアプランなど、人それぞれの状況によって最適な期間は変わってきます。
ただし、「せっかく留学するなら、少しでも英語力を伸ばしたい」というのは誰もが共通して思うことではないでしょうか。
そこで本記事では、語学留学の期間ごとに、どれくらいの英語力アップが見込めるのかを解説していきます。
また、短期留学と長期留学のメリット・デメリットについても詳しく紹介するので、自分に合った留学スタイルを見つける手がかりにしてください。
留学期間選びに迷っている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
留学期間を決める4つのポイント
語学留学をしたいと思ったら、まずどのくらいの期間留学するのがベストなのかを考える必要があります。でも、いきなり「○ヶ月」と決めるのは難しいですよね。
そこで、ここでは留学期間を決める際の4つのポイントを紹介します。自分の状況に合わせて、じっくり考えてみてください。
留学の目的やゴールを明確にする
留学期間を決めるうえで最も重要なのは、「なぜ留学するのか」という目的意識です。「英語を話せるようになりたい」というのは多くの人に共通した目標でしょう。しかし、もう少し具体的に、留学後の自分の姿をイメージしてみてください。
日常会話がスラスラできるようになっているのか、それとも仕事で使える実践的な英語力が身についているのか。
あるいは、英語以外にも学びたいことがあるのかもしれません。
目的やゴールが明確になれば、それを達成するためにどのくらいの留学期間が必要かも自然と見えてくるはずです。
自分の現在の英語レベルを把握する
現在の英語力によっても、必要な留学期間は変わってきます。まだ英語初級者のレベルなのか、それともある程度日常会話はできるのか。英語の試験を受けたり、教材で自己診断したりして、自分の英語力を客観的に把握しておきましょう。
英語力が高ければ、短期間の留学でも目標とするレベルに到達しやすいですし、逆に初心者であれば、じっくり時間をかけて基礎から固める必要があるかもしれません。
自分の英語力を知ることで、現実的な留学期間が見えてくるはずです。
就職や転職活動のタイミングを考慮する
留学期間は、就職・転職活動の予定とも密接に関わってきます。新卒の就職活動は大学3年生の春頃から本格化するので、それまでに帰国する必要があります。社会人の場合も、転職のタイミングに合わせて留学期間を調整することが大切です。
留学から帰国後すぐに就職・転職する場合は、留学先で学んだことを活かせる企業を選ぶことも視野に入れると良いでしょう。
エージェントに相談して、キャリアプランに合った留学の計画を立てるのがおすすめです。
学生か社会人かで選択肢が変わる
学生と社会人とでは、留学のために確保できる期間が大きく異なります。
学生の場合、長期休暇を利用すれば数ヶ月の留学が可能ですし、休学すればもっと長期の留学も検討できます。
一方、社会人が仕事を続けながら留学するのは難しいですよね。有給休暇を使っても、せいぜい数週間程度の留学にとどまるでしょう。1ヶ月以上の留学を考えるなら、退職して学業に専念する覚悟が必要です。
ただし、語学留学ならば短期間でも大きな効果が期待できるので、社会人の方も諦める必要はありません。
学生か社会人かで、留学に使える時間の長さは変わってきます。
でも、自分の置かれた立場で、工夫して留学プランを考えることは十分可能なのです。
短期留学(1週間〜3ヶ月)の特徴
1週間から3ヶ月程度の短期留学は、語学留学の中でも人気の選択肢です。
仕事や学業の合間を縫って留学できるのが大きな魅力ですが、期間が短いからこそ、留学前にしっかりと目的を定めておく必要があります。
ここでは、短期留学の特徴をメリットとデメリットに分けて解説していきます。
メリット
気軽に留学体験ができる
短期留学の最大のメリットは、気軽に留学を体験できることです。
長期留学だと、仕事を辞めたり学業を中断したりしなければならないことが多いですが、短期留学なら比較的スケジュールを調整しやすいでしょう。「これを機に留学してみようかな」と思い立ったら、すぐにでも行動に移せるのは短期留学ならではの魅力です。
また、留学初心者にとっても、まずは短期間トライしてみるのがおすすめです。
現地での生活や語学学校の雰囲気を肌で感じることで、将来的な長期留学のイメージがつかみやすくなります。
費用を抑えられる
留学にかかる費用を抑えたいなら、断然短期留学がお得です。
授業料や滞在費、現地での生活費など、留学期間が短いぶん総額を安く抑えられます。
留学=高額というイメージがあるかもしれませんが、1ヶ月以内の超短期なら、20万円程度で行ける国もあります。「費用を理由に留学を諦めていた」という人も、短期留学なら無理のない範囲で挑戦しやすいはずです。
とはいえ、留学先の国や地域によって物価は大きく異なります。予算に合わせて、費用対効果の高い短期留学プランを選ぶことが大切ですね。
デメリット
語学力の飛躍的な向上は難しい
短期留学の最大のデメリットは、語学力を飛躍的に伸ばすのが難しいことです。語学学校で本格的に勉強をしたとしても、1〜3ヶ月程度では限界があるのは事実です。語学の上達には、一定期間、言語に没入する時間が必要不可欠だからです。もちろん、短期留学でも英語力はある程度伸びるでしょう。
しかし、長期留学ほどの大幅な語学力アップは期待できないと考えておいた方が無難です。
短期留学に行く際は、「英語をマスターする」というよりも「英語の雰囲気に慣れる」くらいの気持ちが良いかもしれません。
留学生活に慣れた頃に帰国
「留学生活にも慣れてきたし、英語の上達も感じられるようになってきた!」そう思っても、短期留学の場合、帰国の日が意外と早く来てしまうものです。折角リズムに乗ってきたのに、「もう終わりか」と物足りなく感じるのはよくあることです。
現地の生活環境や学校にも慣れて、友人もできてきた頃に「さようなら」を言わなければならないのは、少し寂しい気持ちになりますよね。
その点、長期留学なら、ゆっくりと留学生活を満喫できるのがメリットと言えるでしょう。
短期留学向けの国と費用の目安
それでは、短期留学におすすめの国をいくつか紹介しましょう。
フィリピン
短期間で英語の基礎力を徹底的に鍛えるなら、フィリピン留学がおすすめです。
学校ではマンツーマン指導のレッスンを受けられるので、短期集中で英語を学ぶことに適しています。
また物価が安いので、留学費用を大幅に抑えることが可能です。2週間の留学でも20万円程度でいけるのは魅力的ですね。
英語初心者の方は、まずはフィリピンで英語学習の土台を作ってみてはいかがでしょうか。
マルタ
地中海に浮かぶ美しい島国マルタも、短期留学先として人気が高まっています。
治安の良さや穏やかな気候の良さから、「リゾート留学」とも呼ばれるマルタ留学。
観光も楽しみつつ、英語の勉強もしっかりできるのが嬉しいポイントです。
物価はフィリピンよりは高めですが、ヨーロッパの中では比較的リーズナブル。1ヶ月の留学でも30〜50万円ほどで可能です。
英語学習だけでなく、異文化体験も重視したい方にピッタリの留学先と言えるでしょう。
中期留学(3ヶ月〜6ヶ月)の特徴
3ヶ月から6ヶ月程度の中期留学は、本格的に英語力を伸ばしたい人に最適です。
短期留学よりも長く滞在できるため、日常生活の中で英語に触れる機会が格段に増えるのが大きなメリットです。
一方で、学業や仕事への影響は無視できないデメリットでもあります。
ここでは、中期留学の特徴について、メリットとデメリットの両面から解説していきます。
メリット
英語力を実用レベルまで引き上げられる
3ヶ月以上の留学では、英語力を実用レベルまで高められるのが最大の魅力です。日常会話はもちろん、ビジネスシーンでも通用する英語力の習得が目指せます。
留学当初は聞き取れなかった英語も、3ヶ月もすればスラスラと理解できるようになるでしょう。スピーキング力も飛躍的に向上し、自分の言いたいことが英語で表現できる喜びを感じられるはずです。
TOEIC対策に特化したコースを受ければ、スコアを200〜400点伸ばすことも可能です。
中期留学で鍛えた英語力は、就職や転職など、将来のキャリアにも必ず役立つでしょう。
留学生活を十分に体験できる
「せっかく留学するなら、現地の生活を思う存分体験したい!」
そんな希望を叶えるなら、中期留学がおすすめです。3ヶ月以上の滞在なら、留学先の文化や習慣にどっぷり浸かれるからです。
平日は語学学校に通いつつ、休日は現地の友人と遊んだり、旅行に出かけたりと、留学ライフを満喫できます。
現地の生活リズムにすっかり慣れて、まるで自分が現地人になったかのような感覚を味わえるのは、中期留学ならではと言えるでしょう。
語学力だけでなく、グローバルな感覚や視野を身につけられるのも大きな収穫です。
デメリット
学業やキャリアへの影響が大きくなる
中期留学に伴う最大のデメリットが、学業やキャリアへの影響の大きさです。学生の場合、3ヶ月以上の留学となると、休学せざるを得ないケースがほとんどでしょう。半年間のブランクは、その後の学業に少なからず影響してきます。
社会人の場合は、会社を辞めて留学する覚悟が必要です。復職の保証がない以上、帰国後の再就職リスクは避けられません。
中期留学にはキャリアの中断というリスクが伴うことを理解したうえで、慎重に検討する必要があるでしょう。
留学で得られるものと、失うものとを天秤にかけて、自分にとって最善の選択をすることが大切です。
中期留学向けの国と費用の目安
中期留学に適した国は、比較的物価が安い国がおすすめです。滞在期間が長くなる分、留学費用も高額になりがちだからです。
また、学生ビザの取得がしやすい国を選ぶのもポイントです。
ここでは、中期留学に特におすすめの2カ国をご紹介します。
フィリピン
フィリピンは、中期留学のコスパを重視したい人に人気の国です。
英語の環境が整っている上に、物価が安いのが最大の魅力と言えるでしょう。学費や滞在費を抑えつつ、マンツーマン指導で集中的に学べるのは大きなメリットです。
3ヶ月の留学でも、60万〜100万円程度で実現可能です。
英語の基礎固めをしっかりやりたい人は、まずはフィリピン留学を検討してみては?
オーストラリア
「英語の本場で勉強したい!」という人には、オーストラリア留学がおすすめです。
ネイティブの発音やイディオムに触れながら、生きた英語が学べるのが何よりの魅力ですね。ワーキングホリデービザを利用すれば、語学学校に通いながらアルバイトで学費を稼ぐこともできます。
ただし、物価は日本とさほど変わらないので、ある程度の留学資金は用意しておく必要があります。
3ヶ月の留学だと、70万〜150万円程度が目安となるでしょう。
英語の総仕上げをするなら、オーストラリア留学は非常に効果的ですよ。
長期留学(6ヶ月以上)の特徴
6ヶ月以上の長期留学は、英語を完全にマスターしたい人にとって最高の選択肢と言えるでしょう。現地での生活に完全に溶け込みながら、英語漬けの毎日を送れるのが何よりの魅力です。
ただし、長期間留学することによるデメリットもしっかり理解しておく必要があります。
ここでは、長期留学の特徴を、メリットとデメリットに分けて詳しく解説します。
メリット
ハイレベルな英語力の習得が可能
長期留学最大のメリットは、ハイレベルな英語力を身につけられることです。6ヶ月以上も英語環境に身を置けば、英語を母国語のように使いこなせるようになるでしょう。
日常会話はもちろん、ビジネスや学術的な場面でも、臆することなく英語でコミュニケーションできるレベルを目指せます。
長期間かけてじっくり勉強すれば、TOEICで900点以上を狙うことも不可能ではありません。
英語を仕事で使う予定があるなら、長期留学で培った高い語学力は、必ず武器になるはずです。留学から帰国後も、その英語力を活かせるフィールドは無限に広がっていると言えるでしょう。
現地の生活や文化に深く触れられる
長期留学中は、留学先の国の生活や文化に存分に浸かることができます。
現地の人々と深い交流を重ねるうちに、外国人としてではなく、一個人として受け入れられるようになるでしょう。現地の友人宅にホームステイしたり、地元のお祭りに参加したりと、旅行者では味わえない体験ができるのも醍醐味です。
「異文化を肌で感じる」という留学の面白さを、存分に味わえるのが長期留学の大きな魅力だと言えます。言葉だけでなく、文化や価値観の多様性を学べるのは、長期留学ならではの収穫でしょう。
デメリット
学業やキャリアへの影響が大きい
長期留学がもたらすデメリットとして真っ先に挙げられるのが、学業やキャリアへの影響の大きさです。
学生の場合、1年近く学業から離れるのはかなりの痛手と言わざるを得ません。留学から帰国しても、すぐに学業に適応できるとは限りません。
社会人の場合は、キャリアが大きく中断してしまうのが悩ましいところです。専門性の高い仕事に就いている人ほど、ブランクによるキャリアへの影響は小さくありません。留学から帰国後、スムーズに再就職できるかどうかは運次第な部分もあるでしょう。
長期留学を決断する際は、学業やキャリアへの影響を慎重に見極める必要があります。
モチベーション維持が難しくなることも
留学期間が長くなればなるほど、モチベーションの維持が難しくなるのも事実です。
留学当初は新鮮で刺激的だったことも、数ヶ月もすれば日常になってしまうもの。英語の勉強に対する熱意も、徐々に薄れていきがちです。
「英語力が伸び悩んでいる気がする」と焦りを感じたり、ホームシックに陥ったりするのはよくあることです。
留学生活を送る中で、様々な壁にぶつかることは避けられません。長期留学を成功させるには、いかにモチベーションを保ち続けられるかがカギを握っていると言えるでしょう。
目標を明確にして、メリハリをつけて勉強に取り組むことが大切です。
長期留学向けの国と費用の目安
長期留学に適した国としては、英語圏の国が真っ先に思い浮かぶでしょう。ネイティブの英語に浸れる環境で、じっくり腰を据えて勉強したいという人におすすめです。
ただし、物価が高い国が多いので、費用面での負担は小さくありません。
以下に、長期留学先として人気の4カ国をピックアップし、それぞれの特徴と留学費用の目安をご紹介します。
アメリカ
アメリカは、英語留学の王道中の王道と言える国です。
世界中から留学生が集まる国際色豊かな環境の中で、実践的な英語力を身につけられるのが最大の魅力でしょう。また、大学進学を見据えた長期留学先としても人気が高いです。
ただし、物価は決して安くないので、学費と生活費を合わせると、1年で300万円以上かかるのが一般的です。
奨学金や学生ローンなどの利用も視野に入れて、計画的に留学資金を用意する必要がありそうです。
イギリス
アメリカと並ぶ英語留学の人気国がイギリスです。
英語発祥の地で学ぶ本場の英語は、留学の大きな醍醐味と言えるでしょう。歴史的建造物や美しい景観も魅力的で、留学生活を心豊かに彩ってくれます。
物価はアメリカほどではありませんが、それでも1年の留学には、350万円以上の費用がかかると考えておいた方が良いでしょう。
大学付属の語学学校を選べば、留学後に現地の大学へ編入できるケースもあります。
カナダ
治安の良さと学びやすい環境で人気なのがカナダです。
アメリカ英語とイギリス英語の中間のような英語が学べるのも、カナダ留学の特徴と言えるでしょう。移民国家で留学生の受け入れにも慣れているため、留学生活を送りやすい国だと言えます。
都市部の物価はやや高めですが、地方都市なら1年500万円程度の留学費でも可能です。
大自然に囲まれた環境で、英語漬けの毎日を過ごせるのがカナダ留学の魅力ですね。
ニュージーランド
のどかな雰囲気の中で、ゆったりと英語を学びたい人におすすめなのがニュージーランドです。
治安の良さは世界でもトップクラスで、女性の留学先としても人気が高いです。現地の人々はフレンドリーで、留学生を温かく迎え入れてくれることでも有名ですね。
学校や滞在先によって費用は大きく異なるものの、おおむね1年で250万円〜300万円程度が目安となります。
「英語を学びながら、のんびりと過ごしたい」という人は、ニュージーランド留学を検討してみては?
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まとめ
今回は、語学留学の最適な期間について、目的や英語力に合わせた選び方を詳しく解説してきました。
留学期間を決めるポイントとしては、以下の4つが挙げられます。
- 留学の目的やゴールを明確にする
- 自分の現在の英語レベルを把握する
- 就職や転職活動のタイミングを考慮する
- 学生か社会人かで選択肢が変わる
これらを踏まえつつ、短期留学(1週間〜3ヶ月)、中期留学(3ヶ月〜6ヶ月)、長期留学(6ヶ月以上)のそれぞれの特徴とメリット・デメリットについて解説しました。
短期留学は気軽に留学を体験でき、費用を抑えられるのがメリットですが、語学力の飛躍的な向上は難しいというデメリットも。
中期留学なら英語力を実用レベルまで引き上げられ、留学生活も十分に満喫できる一方、学業やキャリアへの影響は大きくなってきます。
長期留学ではハイレベルな英語力の習得と、異文化の深い理解が可能ですが、モチベーション維持が難しくなることもあるでしょう。
留学期間は様々な要因を考慮して、自分に合ったものを選ぶことが何より大切です。
最後に、ロミノハワイの特待生制度を利用すれば、授業料全額免除でハワイ留学ができるチャンスがあることをお伝えしました。マッサージの技術と英語力を身につけられるうえ、人生が変わるほどの濃密な経験ができるのは、この上ない魅力ですよね。
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